「どうしたの?優心。いきなり笑って…」
キョトンとしている雫。

「俺だって、ドキドキしてるよ?間接キス」
「っ////!!また、読んだのね!?」

雫は拗ねてしまった。

あぁ、そういえば…。
心読むときは事前に言え、って言われてたんだ。
てか、やっぱ…こんな能力、気持ち悪いって思った…?

「ごめん…雫」

急に沈んだ声を聞き、雫がこちらを向いた。

「なんで謝るの?」
「え?雫に言わずに心読んだから…?」
「アハッ。そんなの気にしないよ。ちょっと拗ねてみたかったの」
「いや、でも…これからは、気をつける…」
「あのね、優心。優心はなんか勘違いしてるかもしれないけどさ。
あたし、能力も含めて、優心が好きだよ?
それにさ、そうやって心読めたら…なんの勘違いもせずに済むでしょ?」

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