「「…え??」」
「え…?あっ!」

言ってしまってから、気がついた。
頭の片隅にはあったのだろう、言葉。

――○○駅ってどこだっけ――

俺は、無意識に…読んでいたのだ。
気づいた時には、すでに遅かった。

「なんでなにも言ってないのに…」
「あたしたちの言いたいこと分ったの…」
「あの、」
「「やだ、気持ち悪い!!」」
「っ!!」

「早くいこ…」
「うん…」

2人の女性は走って行ってしまった。

『気持ち悪い!!』

あぁ、そうか。

やっぱり、周りからみたら…


気持ち悪いのだ。


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