私も準備をし、いつも通りの時間に家を出る。
ドアを開けると、優心がいた。

「はよっ」
「おはよう」

優心が笑顔で挨拶をしてきたから、私も返すように微笑んだ。


「雫、何かあったか?」
「え?何もないよ」
「…そっか」
「そうだよ。早く行こ?」
「あ、あぁ…」


ねぇ、


上手に、笑えていますか?


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