秘密。


~~♪~



ざわざわと騒がしい中からかすかに聞こえてきた着メロに私は慌てて、カバンの中から携帯を取り出した。


『着信 若菜』


「はい? ワカナ? どうしたの?」

『カナコ~! ごめ~ん。あんたの狙ってた本が売切れてたぁ!』




悔しそうに言うワカナの言葉に私は、何を頼んだっけ? と、リストを見ると、新刊の本を頼んでいたのに気付いた。



「本当に~!」


ショック!


「新刊なんでしょ? 何で?」

『ん~…、どうも配送ミスで本が半分も来なかったみたいなの…』



…ショックだけど、こう言ったコミケとかイベントではよくある事だけど…。



ショックだわ…。

「そ、っかー…わかった…」






プッ…。



< 100 / 217 >

この作品をシェア

pagetop