秘密。
…うそ、こんなにもキレイな人たちと毎日顔を合わせて仕事してるの?
なのに、私なんかと付き合ってたの?
目の前を通り過ぎる女性たちは、私より後ろにいるショウ君を見て、目を見開いて見とれていた。
…確かに、ショウ君は私より美人さんだもの。わかっていたけど、ちょっとガックリだわ。
肩を落としながらタケルさんの後を追いかけるようにエレベーターに乗り込んだ。
デパート並みに広いエレベーターは私たち3人だけが乗り込んで、上へと上って行く。
上がって行くエレベーターと共に私の緊張もピークを達する。
何度も何度も深呼吸して、気分を落ち着かせようとしてたら…。
エレベーターのボタン前に立ってたタケルさんがクククッて笑ってた。