秘密。
エレベーターを出た後も辺りを見回してキョロキョロしちゃう。物珍しいって言うか…。
ここが、シノブ君が一日の大半いる場所かと思うと緊張して来て…まるで彼の部屋に初めて来た時と同じもののような感じだもの。
タケルさんがこっちだよって再び歩きだして行く後を付いて行く。
白を基調とした廊下は、清潔感を感じさせる。
バサバサ…ッ!
何か、大量の紙が落ちる音がどこからかした。
「…何か、落としたな…」
タケルさんの様子を見たら、日常的にあるのかな? 普通に歩くタケルさんは、そのまま音がしたであろう方へ行く。
「…んなさい…」
か細く聞こえて来たキレイな声だけど、どこかその声は震えていた。
アニメ好きの私は、声にはかなり敏感。男性も女性もポイントとなるいい声には、敏感に反応しちゃう。