秘密。

素直に頷くと、タケルさんはいきなり両手を合わせてお願いポーズをする。

な、何ですかッ!!


「携帯のメルアド教えてくんないかな~?」

「はっ!?」


「あ、カナコちゃんと浮気するとかじゃなくてね。カナコちゃんの友達とか紹介してほしいんだよね~」

「…………」


唖然として、タケルさんの顔を見つめる。

まさか、友達を紹介してほしいとか言い出すなんて…。


…でも………。


「無理です。私の友達ってオタクか腐女子ですから」

「……腐女子…?」

「簡単に言ったら、男同士の恋愛大好きな子が多いです。紹介なんかしたらタケルさんで妄想して、ぶっ飛んじゃう子がいますよ? それでもOK?」


…それでも、OKって言う男もいるからなぁ…。

どうでしょうかね~?


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