秘密。
「ぐっ、は…!」
「シ・ノ・ブ・く・ん~! 会いたかったよ~!」
シノブ君の胸にグリグリ~って、顔を押さえ付けた。
もちろん、化粧も落ちちゃうけど気にしない! むしろファンデだけだから、顔も変わんないもん。
…でも、何かシノブ君の様子がおかしい…。
顔を上げて見たら、そこには知らない男性が…。
え…えぇ…!! あなた誰ですか!!
知らない男の人は目を見開いて、私を見下ろしてて…。
も、もしかして私…部屋間違えた!?
「あ…ご、ごめんなさい! し、失礼しましたぁ!!」
慌てて私は部屋を出て、もう一度ルームナンバーを見直した。
305号室…。
シノブ君のルームナンバーは305号室…。
あってんじゃん!
何でシノブ君以外の男の人がいるのよ!