秘密。

「ぐっ、は…!」
「シ・ノ・ブ・く・ん~! 会いたかったよ~!」


シノブ君の胸にグリグリ~って、顔を押さえ付けた。

もちろん、化粧も落ちちゃうけど気にしない! むしろファンデだけだから、顔も変わんないもん。

…でも、何かシノブ君の様子がおかしい…。

顔を上げて見たら、そこには知らない男性が…。


え…えぇ…!! あなた誰ですか!!


知らない男の人は目を見開いて、私を見下ろしてて…。

も、もしかして私…部屋間違えた!?


「あ…ご、ごめんなさい! し、失礼しましたぁ!!」


慌てて私は部屋を出て、もう一度ルームナンバーを見直した。


305号室…。


シノブ君のルームナンバーは305号室…。




あってんじゃん!
何でシノブ君以外の男の人がいるのよ!

< 162 / 217 >

この作品をシェア

pagetop