秘密。


あれ? よく見たらどことなく…シノブ君に似てる…?


誰?


「お前、どうやってこの部屋に入ったんだよ」

「管理人に鍵を彼女の所に忘れましたぁ~って、言ったら即、開けてくれたぞ」


はぁぁ…。

隣に立つシノブ君が盛大なため息を吐いて頭を抱える。


「ダイスケ…、お前いい加減にしろよ…? 僕と同じ顔してるからって…はぁ……」

やっぱり…。やっぱりシノブ君に似てる。

「それ、シノブの彼女なんだ。へぇ~…」



な、何よ…。
シノブ君と同じ顔で私を見ないでよぅ。



私は思わず、シノブ君の陰に隠れて彼を見る。


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