秘密。
まるで、女子高生か女子大生のようにワイワイと話出す。

普通ならば、面接の時に緊張するはずが、おどけた態度で僕はいつの間にか緊張の欠片すらなくなっていた。


明るすぎだろう…。


まぁ、僕も子供の時、事故で一年間入院していたせいで、同級生と言ったら一つ下の奴等ばかりだから全く、気にしない。



*******


ピルルル~ピルルル~♪


昼休憩の合図である曲…小鳥の囀りが社内放送を通じて流れる。

「終わったァ…」

「シ・ノ・ブ・君!」

イスに座ったままの姿勢で僕は背伸びをしてると、背後から気持ち悪い声が耳に飛び込んで来た。

振り向かなくとも、背後にいるのはタケル。


「しつこいぞタケル! 僕は行かないからな…!」


振り返りながら僕は、タケルに釘を刺そうとした際、彼が持っている携帯の待受画面に出された画像が目に飛び込んで来た。

それは、今の僕にとっては汚点とも言える過去。
カナコと付き合う前の話のヤツだが、今の僕にはヒドく屈辱的なモノだ…。

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