秘密。
秘密 ⅡⅩⅡ
ドキドキして、心臓が高鳴りっぱなし。うぅ…、シノブ君は魔性だようぅ!
シノブ君が帰った後のバイトは大変だったのよ?
コップを割りそうになるし、お客様であるご主人様やお嬢様のテーブルに違う商品を持っていきそうになるし…。
カッコよすぎだよシノブ君…。
ぷしゅるるる~…。
頭の中がショート寸前で、煙が出てきてる気がする…。
私の容量を超えたシノブ君の行動に、やばいぐらい動揺しちゃってるよ。
バイトが終わって、ロッカールームに戻ると私の状況を知ってる皆が、ニヤニヤ笑ってるし…。うぅ…、恥ずかしいよう。
「ふっふっふっ…シャ~ナちゃ~ん? これから、彼氏とデート?」
「わうッ!! …ってか、デ…デデデデデデートって…!?」
「やーだー!! 動揺してるわ~。楽しいぃ~!!」
皆で私をおもちゃにして、楽しんでる…。
…ここでは、彼氏が出来たら一度はこうやっておもちゃにされるのよね。
私も一度されたから、もうないだろうと思ってたけど…今日の事があったせいで再びおもちゃにされる日が来るとは…。
「デートって言うか…話し合いをするっていうか…」
最後の方はゴニョゴニョと言って誤魔化してしまった。
だって、恥ずかしいじゃん…。