秘密。
秘密 Ⅳ
バレちゃう?


バレたら超ヤバすぎるッ!

私は、重いため息を付きながら窓から空を見上げた。

今日はバイトが午前中で終了。
友達のナナの家で彼女の手伝いをしている。

私がナナの家に来た時から、このミシンの音は止まる事なく動き続けてた。
勢いよく生地同士が重なり、縫い付けられるが先は長い…。


「…カナコ~。この装飾ずれてる」


だまだまとビーズやボタンなどを縫い付けてた私に、隣りに座って小物を作っていたワカナから指摘された。


「へ…?」


よく見れば、真っ直ぐに縫わないといけない所がヨレヨレと捩じれていた。





あぁ~…。
最初からやり直しだわ…。

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