秘密。





**********





「23時すぎか…。疲れた…」


確実に保存した事を確認した僕は、帰り支度をする。
ずっと座ってパソコンを叩いてただけなのに体中が痛い。



「……運動不足かな…」



目もショボショボする。



「坂上君? 終わったの?」



「へ? あ、木庄さん。どうしたの、君も残業?」

「うぅん。忘れ物を取りに来たの」




木庄さんは僕の向かいの席の女の子。…女性と言った方が正しいかも。

背筋がピンとして姿勢が気持ちがいいぐらいキレイ。

私服の彼女を見るのが初めてで、思わず視線で追いかける。




< 40 / 217 >

この作品をシェア

pagetop