秘密。
秘密 Ⅵ
終わらない…。どうやっても終わらない。



ため息ばかり…。


「…もぉ、やだぁ!!」
「カナコ? もう、癇癪?」


「うるさぁい!」


手にしてた衣装になる手前のモノを放り投げたくなった。

縫っても縫っても終わりが見えない…。




いよいよ本番…コミケ…コミックマーケットに近付き、最終段階にはいっている。…はずなのにどうよこれ…。


装飾がようやく終わって、仮に着てみたら、アラ不思議。


縫い目が荒い所があって直してるの。


ちょっとだけなんだけど、ちょっとだけだからこそスゴく目立つのよね…。




やり直しが憎いよ。
しかも、苦手な装飾。
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