秘密。
だって、あのナナだよ? 分からない所は自力で調べろって言う彼女が、何かを教えてくれるなんて…。


「…どうしたのよ? 早く進ませないと時間に間に合わないわよ」
「…ナナ、どうしたの? 宇宙人にさらわれて頭、改造された?」


そう言った瞬間、ナナの眉にシワがよった。
美人って怒った顔も美人だねェ…。

「…カナコはどうやらコミケに行きたくないようね。いいわ、当日はシノブ君とデートでもしてなさい!」


「ええッ! ナ、ナナ、何言ってるのよ! ってか、ごめんなさいッ!」


ナナの言葉に私は言い過ぎた事に気付き、慌てて謝る。…だって、そうじゃない? どう振り返っても私が言い過ぎたもの。


「ったく…。また同じ態度とったら帰ってもらうよ?」


「は~い。ごめんなさい」



装飾製作に再び没頭。


時々、ナナにやり方とかを教わりながら出来上がっていく時が一番好きな所。
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