秘密。
「ちょっと！　許可なく写真撮るなんてルール違反よ！」



突然、写真を撮られて驚いている私とは反対にワカナが男に詰め寄る。


手が滑り、シャッターをきってしまったと言っていた男は、誤りながら写真のメモリーを消してくれた。


「ありがとー」


「いいよ。アンタも何も言わないから、どうしたのかと思ったよ」

「…ビックリして言う所じゃなかったモン」



そう言いながら、今何時だろうと思いながら、携帯で時間を確認した。

12時半か…。…おや？　メールが…誰から？
二つ折りの携帯を開けて、受信されたメールを明けて見る。



「シノブ君？」


内容はごく簡単なもの。『カナコ。今、どこ？』ったやつだ。

けれど、私にはなんだか嬉しいメールだわ。



「何ニヤついてるのよ～？　ダーリンから？」

「うっさい！」



そう言いながらも私はシノブ君充電したくて、彼のアドレスを出して電話をする。


…下手したらもう仕事をしてて出る事が出来ないかもしれないけれど…。
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