秘密。
ナナのその一言が切っ掛けのように部屋中に笑いの嵐が吹き荒れた。



私はぶっちゃけ、笑い事ではない…。



ど、どうしよう…シノブ君!! あなたが考えている事は間違っているのよ~!!


そう、声を大にして言いたかったけど、電話してもすべて無視…。

メールでもいいけど、ヤッパリこう言うのって直接顔を見てか、声を聞いてからじゃないと…。

シノブ君の声を聞きたい。

あんな怖い声じゃなく。

あんな拒絶の言葉じゃなく…。

シノブ君の顔が見たい。


あんな冷たい目じゃなくて。

あんな私を見る事なく、出て行くんじゃなくて…。





シノブ君…。
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