秘密。


…そうなの?



合コンに出てたの?


誘われたからでたの?



…それとも、会社の打ち上げとかじゃないの?


もしそうなら、もっと賑わっているんじゃないのかな…?



「ショ、ショウ君!? 何、カナコを不安にさせる事言っちゃってんのよ!!」

「けど、自分のやってる行動を反省する所か、カナコちゃんを傷つけたんだよ? 僕だったら許せないよ。…だから、あの彼氏に意味深な事を言ったんだ…。どうとられても構わないよ」


アッサリとした顔でショウ君は、悪びれた風もなく言う。

でも、同時に脳裏に浮かんだのは、いつもは優しく穏やかに笑うシノブ君の顔が怖いぐらい歪んでいたのが、私の中に強く印象付けてしまっていた。



それが、私の恐怖に刷り込まれている。


だから電話するのにも勇気がいる。


握り締めたままの電話をギュッと握り締める事しか出来なくて…。


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