忘れたくない恋【完】



あたしは振り向けずに俯いたまま。




ぎゅっ







満月
「えっ…………つ…ばさ……?」



ドキドキ……ドキドキ……



あたしを抱き締めるなり翼は
あたしの耳元でささやいた。





「お前はブスなんかぢゃない。
…………可愛すぎるぐらいだ////」




//////////





振り向こうとしても
翼が許してくれない。

顔が見られたくないのかな?



満月
「つ……ばさ…………

あのね……………」




「んっ?どした?」



翼………ダメだよ。


抱き締めるくらいならあたしの心も抱き締めてよ。

中途半端に期待させないでよ。



期待させた翼が悪いんだから………




あたしは無理やり振り返った。











ぎゅっ











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