忘れたくない恋【完】



満月
「…………ずっと好きだった。
別れたあの日から死ぬほど後悔した。
何回も忘れようとした。
だけど翼は満月の中で特別で…
大切で…大好きで……
翼と過ごした思い出が楽しすぎて
幸せすぎて忘れたくても忘れられなくて
いつの間にか忘れたくなくなってて
切なくて苦しくて逢いたくて
ぎゅっとしてほしくて……好きで
好きで仕方なかった!!
忘れろなんて言われても嫌いだ
なんて言われても無理なんだから!」






あたしは翼を抱き締め、翼の胸に顔を埋めた。




喋れば喋るほど溢れる涙。


今までずっと抑えてた想いの封印が解けたかのように溢れ出す涙。




泣き虫でごめんね。





ずっと黙っていた翼の腕に力が入り
あたしを抱き締める力が強まった。





満月
「つばさ…?」





「………………いぢゃねぇよ」




満月
「えっ…………なんて……?」










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