忘れたくない恋【完】
気がつくと、男は満月の前に立ち
女の拳を受け止めていた。
俺は足を止め、その現場を
突っ立って見ることしか出来なかった。
だってきっとあいつが満月の
好きな人なんだろう?
満月幸せ者だな。
敵いっこないって思い知らされたよ。
だって、あいつごっつぅ
イケメンやん!!
満月が惚れるのも無理ないか!
俺は満月を嫌いにはなれない。
諦めたくなんかない!
でも………
だけど満月の幸せ願うわ!
そっちのが、男前やろ?
ずっと守ってもらえよ。
悔しいけど負けたわ。
好きだったで…満月。