忘れたくない恋【完】


あたしはベッドでゴロゴロしながら
携帯をいじる。


今日満月も家にいるはず。

一人で大丈夫かな?


まあ一人の方が思う存分泣けるかな?



こないだコンビニで喋っていた時、
満月がこんなことを言った。


満月
「翼にとって満月は邪魔者だったんだよね。」


すごく切なそうな満月。
あたしはそんな満月を見て
無性に松永への怒りが沸いた。


有美
「何いってんの!邪魔者なんかぢゃない!満月は一生懸命だったぢゃん!」


満月
「それがダメだったんだよ。
満月なんか消えちゃえばよかった。
そしたら翼とあの子を引き離す
こともなかったのかもね。」


ははっと無理に笑いながら
口にしてはいけない言葉まで
口にし始める満月。


あたし…無力すぎて悔しい。
今すぐ松永を殴ってやりたい。


有美
「そんなこと言わないで。
満月は一生懸命で良かったんだよ!
満月は満月なりに松永を思ってた!
消えちゃえばよかったなんて…
お願いだから言わないで。
あんなやつのために満月が消える
なんて…絶対嫌だよ。」

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