忘れたくない恋【完】
翼 side...
高校に入った俺は高校生活に
なれるために必死だった。
サッカー部も続けている。
でも何か足りないんだ。
中学校の時と何か足りない。
今でも色褪せるあいつの今にも
泣きそうな必死そうな顔。
俺は最低な奴だったな。
それでも好きでいてくれて
追いかけてくれたな。
答えてやれなくて、わりぃ。
自信が持てなかった。
お前と幸せになれるか。
臆病だったんだな。
意地ばっか張ってたかもな。
満月があんまりにもまっすぐだったから。