忘れたくない恋【完】
季節は夏。
ミンミンと鳴くセミの声が
うるさい季節。
あたしは個人的に夏が一番嫌い!
セミが一番嫌い!!
本当に昔から駄目なんだよね。
セミさん怖すぎるよ。
「ねえねえ満月は何にする?」
あたしは今、友達の明日香と
カフェに来ている。
満月
「うーんとねえ…………
ココア♪」
明日香
「ココアかあ…。
ぢゃあ明日香は………
オレンジジュースで!」
満月
「明日香ちびっこだあ~♪」
明日香
「悪かったねえ~。」
満月
「今の言い方おばさんって
感じ丸出しだったよ!!」
あたしは爆笑しながら明日香をからかった。
明日香はほんのりピンクの
頬を膨らましながら「うるさい」
っとあたしに言い放った。
こんな何気なくカフェに来たり
する些細な生活でも高校生に
なったんだなあっと大人びた
感じがしてすごく嬉しいんだ!