忘れたくない恋【完】
二人で浴衣を着てお祭りに行く途中。
有美のお腹もまだそんなに出てきて
ないからまだ浴衣を着れた。
満月
「久しぶりに地元のみんなに
会えるんだよねー!!
楽しみすぎるぅ♪」
そんなウキウキキラキラな
あたしを見るなり有美は
「満月はいつになくお子ちゃま
なんだから…。はぁ...」
と深いため息をついた。
それに付け足し、
有美
「だから松永にもいつまでも
お子ちゃま呼ばわりされるんだよ!」
なんてからかいながら言う有美に
あたしは言葉が言い返せず、
頬っぺたをプクゥと膨らまして
有美を鋭く睨み付けた。
そしたら有美は笑って
「ごめんごめん」と全く
謝ってるように聞こえない
表情で謝っていた。