忘れたくない恋【完】
涙は乾き、あたしはまた寝付くことも
出来ずにただボーッとしていた。
翼とは卒業式からずっと逢ってなかった。
そしたらこないだ祭りで再会した。
でもまた逢えなくなった。
だから逢ってないからこそ
忘れられると思ってた。
少なくとも中学時代のあたしはそう信じてた。
でも現実はそう甘くはなくて……
逢ってないのにどんどん膨らむ想いと愛。
あたしわかったよ。
簡単には翼を忘れられない自分がいるって。