雫-シズク-
「そっか、お前も一人か。まぁ、ここにいるやつらはみんなそう思ってるけどな」
そうなんだ、僕だけじゃないんだ……。
少しだけほっとして座ったままなんとなく窓を見た。
もう昼間はじりじり暑くて、ふわふわゆれるカーテンのすき間から見える空はまぶしいくらいの青色だ。
……ここから見える空って、木にかくれて小さいんだ。
その時今までずっと窓の外がどうなっているのか知りたいとも思っていなかった自分に気付く。
なんだか新しいものを見付けた気がしていると、こんこんとノックの音が聞こえた。
「葵くん圭介くん、開けるよー?」
そう言ってドアを開けた桜井さんと目が合った。
「あれ、圭介くん起きて大丈夫なの?熱はもう下がったかな?」
そうなんだ、僕だけじゃないんだ……。
少しだけほっとして座ったままなんとなく窓を見た。
もう昼間はじりじり暑くて、ふわふわゆれるカーテンのすき間から見える空はまぶしいくらいの青色だ。
……ここから見える空って、木にかくれて小さいんだ。
その時今までずっと窓の外がどうなっているのか知りたいとも思っていなかった自分に気付く。
なんだか新しいものを見付けた気がしていると、こんこんとノックの音が聞こえた。
「葵くん圭介くん、開けるよー?」
そう言ってドアを開けた桜井さんと目が合った。
「あれ、圭介くん起きて大丈夫なの?熱はもう下がったかな?」