雫-シズク-
惨劇。
月日が流れ、何度めかの春がやってきた。
いつもの年よりも気温は高く初夏といってもいいくらいで、毎日部屋のドアを開けっ放しで過ごしている。
「葵さーん、この漫画貸してよ」
葵さんの机の上にあった漫画を勝手にパラパラとめくる。
「あ?それまだ読んでねぇからお前はあとだっつーの」
「いーじゃん!今月金欠だから全然余裕ないんだもん。優しい葵兄貴、弟に愛の手をー」
漫画にほお擦りしてみせると、葵さんはベットの上であぐらをかきながらくすくす笑った。
「ったく、しょうがねぇな。その代わり肩揉め、肩」
「ちょっと、おっさんじゃないんだからさー」
笑い合いながらわざわざベットから出てきて椅子に座った葵さんの肩を揉む。
いつもの年よりも気温は高く初夏といってもいいくらいで、毎日部屋のドアを開けっ放しで過ごしている。
「葵さーん、この漫画貸してよ」
葵さんの机の上にあった漫画を勝手にパラパラとめくる。
「あ?それまだ読んでねぇからお前はあとだっつーの」
「いーじゃん!今月金欠だから全然余裕ないんだもん。優しい葵兄貴、弟に愛の手をー」
漫画にほお擦りしてみせると、葵さんはベットの上であぐらをかきながらくすくす笑った。
「ったく、しょうがねぇな。その代わり肩揉め、肩」
「ちょっと、おっさんじゃないんだからさー」
笑い合いながらわざわざベットから出てきて椅子に座った葵さんの肩を揉む。