雫-シズク-
勢いよくころころと転がって床に落ちた消しゴムを見失いため息をついた。
仕方なく椅子に座ったまま身を屈めて、ギイギイと耳につく音と一緒に行方を探し始める。
そして机の下にあった消しゴムを拾おうと手を伸ばした時、奥の方になにかあるのに気付いた。
「……あれ?」
それがなんなのか全然わからなかった俺は、椅子からおりて机の下に頭を突っ込んだ。
蛍光灯の光りがかろうじて届いていた所に自分の影が重なり、暗くなった視界の先に手を這わせて探してみる。
すぐにカシャカシャと軽く無機質な音がして、強く握りしめると皮膚が切れそうなとげとげとした鋭い手触りの物を見付けた。
「あ……」
覚えのあるキシキシした独特の感触に、床に座ったまま手の中の物を確かめる。
仕方なく椅子に座ったまま身を屈めて、ギイギイと耳につく音と一緒に行方を探し始める。
そして机の下にあった消しゴムを拾おうと手を伸ばした時、奥の方になにかあるのに気付いた。
「……あれ?」
それがなんなのか全然わからなかった俺は、椅子からおりて机の下に頭を突っ込んだ。
蛍光灯の光りがかろうじて届いていた所に自分の影が重なり、暗くなった視界の先に手を這わせて探してみる。
すぐにカシャカシャと軽く無機質な音がして、強く握りしめると皮膚が切れそうなとげとげとした鋭い手触りの物を見付けた。
「あ……」
覚えのあるキシキシした独特の感触に、床に座ったまま手の中の物を確かめる。