雫-シズク-
一年のテストは一桁の点数もあるくらい酷いものだったけど。
今回は……。
「浅野ー」
緊張しているとすぐに名前を呼ばれぎこちなく席を立つ。
「浅野にしては頑張ったなー。平均点より上だぞ。次も頑張れ」
菅野から手渡されたテストを受け取りすぐに点数を確かめた。
……55点。
数ヶ月寝ないでやってきた結果がこの点数だと、さすがに落ち込みそうになる。
とぼとぼと席に戻り力が抜けるように座ると、まわりの奴らは最初からテストなんかなかったみたいに騒いでいた。
そうだ。ここは馬鹿ばっかりの学校だったんだっけ。
でも赤ペンで12と書かれた紙を丸めて友達の頭にぶつけて遊ぶ奴よりも、無駄な努力をする自分の方がよっぽど馬鹿な気がする。
今回は……。
「浅野ー」
緊張しているとすぐに名前を呼ばれぎこちなく席を立つ。
「浅野にしては頑張ったなー。平均点より上だぞ。次も頑張れ」
菅野から手渡されたテストを受け取りすぐに点数を確かめた。
……55点。
数ヶ月寝ないでやってきた結果がこの点数だと、さすがに落ち込みそうになる。
とぼとぼと席に戻り力が抜けるように座ると、まわりの奴らは最初からテストなんかなかったみたいに騒いでいた。
そうだ。ここは馬鹿ばっかりの学校だったんだっけ。
でも赤ペンで12と書かれた紙を丸めて友達の頭にぶつけて遊ぶ奴よりも、無駄な努力をする自分の方がよっぽど馬鹿な気がする。