雫-シズク-
亮くんのいじわるはしつこく続いていて、なんだか自分より不幸な僕に腹を立てているみたいにだんだんひどくなっている。
どうにかやめてもらいたくて少し亮くんをさけてみたけど、僕のことを見張る仲間がいるからむだだった。
昨日は学園のうらの方のベンチしかない広場に無理矢理連れていかれて、中から玄関のカギをしめられた。
夕ご飯の時間になってやっと桜井さんに見つけてもらったけど、二時間半も出されたまんま。
もう外はまっくらくなっていて、空が見えないくらい大きな木やびゅうびゅう聞こえる風の音が怖かった僕は、玄関のドアにぴったり体をくっつけて震えていた。
でも桜井さんはどうして僕が一人で外にいたのかなんて聞いてくれなくて、そのまんますぐご飯を食べた。
……だれも僕のことを考えてくれない。どうせ助けてなんかくれないんだ。
そんな悲しい気持ちがどんどん大きくなっていく。
どうにかやめてもらいたくて少し亮くんをさけてみたけど、僕のことを見張る仲間がいるからむだだった。
昨日は学園のうらの方のベンチしかない広場に無理矢理連れていかれて、中から玄関のカギをしめられた。
夕ご飯の時間になってやっと桜井さんに見つけてもらったけど、二時間半も出されたまんま。
もう外はまっくらくなっていて、空が見えないくらい大きな木やびゅうびゅう聞こえる風の音が怖かった僕は、玄関のドアにぴったり体をくっつけて震えていた。
でも桜井さんはどうして僕が一人で外にいたのかなんて聞いてくれなくて、そのまんますぐご飯を食べた。
……だれも僕のことを考えてくれない。どうせ助けてなんかくれないんだ。
そんな悲しい気持ちがどんどん大きくなっていく。