ライアーライフスタイル
それから数日、私はひたすら家でダラダラ過ごした。
軽く家事を手伝いつつ、パートから帰った母とお菓子をつまみながらお茶をしたり、父の晩酌に付き合ったり。
出かけたのは妹に連れ出されて夜中のファミレスに付き合ったり、弟が欲しいというCDを買ってあげたりした時くらいだ。
あまりに無気力な私を見かねた母が口を出したのは、世間的にはお盆に入った頃だった。
「真咲。お友達と会ったりしないの?」
我が母ながら痛いところを突いてくる。
私に友達なんて、あかり以外いないのに。
母は私に友達がいないなんて思っていないのだ。