約束の恋
受付では、医療課事務担当の受付嬢をしている小此木さんがいた。
「こんにちは」
「こんにちは、癒亜さん」
小此木さんは綺麗な笑顔を浮かべ挨拶をする。
さすが受付嬢と言ったところだろうか。
「今回の検診終わったので報告を、と思いまして」
「畏まりました。少々御待ちください」
3Dタッチパネルを意図も簡単に操作する小此木さん。
ここは最先端の科学技術や医療技術等優れている。
現代――21世紀ではあり得ない技術を屈指して使っている。
まさに某庶民的アイドルアニメ、ドラ〇もんのいる世界と言った方がいいだろう。
ちなみに、ここにはAIは居てもドラ〇もんはいない。
「確認が取れました。検査お疲れ様です。今回の出された薬です」
ほっそりした長くて綺麗な手で今回の薬が入った袋を渡され、
私は医療棟を出た。
薬袋の中には、特殊に作られた痛み止と進促抵抗薬が入っていた。
本当は薬なんて飲みたくない。
だけど、飲まなければ私は少しでも長くは生きられはしないだろう。
今はすこしだけど、薬で痛みと進行を抑えているけど、
すでに第三ステージまで来ているんだ……。
第五ステージにいってしまったら……いや、その前に第四ステージですでに耐えられないだろう。
他のみんな――かつての同士も第四ステージで死に絶えた。
第五ステージまで生き残れたものなんていない。
確実に私の死は迫っている。