約束の恋
慧君に賭けを持ち出したのは、単純に時間がないと感じたからだ。
それが分かったのは、賭けをする大分前。
いつものように朝日を感じたと、ともに、ベッドから体をお越し、背伸びをする。
この動作をするにも激痛がはしる。
だけど今までと違って、今日の痛みは前とは比較にならないくらい痛い。
まるで全身を切開して、針を刺した感覚だった。
元から体を動かすたびに痛みが走り、痛いが近頃は、動くのもやっとって感じで、
正直、しんどい。
私は、気をまぎらわすように首を左右に振り、ぱちんっと両頬を叩く。
…………っ、い……っ痛ーー。
その痛みは、通常の三倍である。
自分で叩いた痛みなのに……、ま、お陰さまで目が覚めたわ。
時計を見ると、現在午前五時。
よし!! 今日も張り切って慧君に愛情たっぷり弁当を作るぞー!!