約束の恋



その場に立っていられず、私はしゃがみ込んでしまった。


自分を落ち着かせるために数分かかったが、いつまでもその場に居ることができないので、

痛みを伴いながらも立ち上がる。

激痛で立っているのも、やっとな自分だけど、甘えは許されない。

学校をサボるワケにはにはいかない。


というよりも、慧君にこの愛妻弁当を渡すという使命が私にはあるわけなのだ。


全ては慧君のために。

慧君が私の動力源だ。


痛いと感じながらも学校に行く準備を済ませ、家を出た。


いつも通りの時間。


私は走って、今日も慧君を追いかける。


そして、今日も笑顔で

《好きだよ。愛してる。たとえ、君が私を嫌いだとしても。

私は一万年でも四千年でも愛し待ち続けるから、気持ちに気づいてくれるように――……》

そう願いを込めて、言うんだ。

「けーいーくーん、おはよっ!!」

って。



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