非運日常



「最初に言っておくけどね、私は潔白なの。全然悪くないの」

「?」

「ただ、」


そう、ただ


「簡単に流されやすいってだけで」

「思いっきりアンタが悪いんでしょ、ソレ」


だから違うっていってるでしょー?

胸に手を当てながら天を仰ぐように片手を上にあげ、まるで神様へ語りかけるシスターのように声を出した

若干せーらちゃんに引かれてる気もしなくはないが、この際気づかないフリでもしておこうか

哀しいから


「・・・・えーっとですね、」

「早くいいなさいよ」


私から切り出したクセに、中々一声を口に出さない私に苛々している様子のせーらちゃん


わー怖い

どうしましょう


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