非運日常



不意打ちで身体全体が赤くなっていくことが、外の温度からでもすぐに分かる

なんだか、風が温く感じるのだ

細かな振動が伝わって来たので、もしやと思い彼の顔へと視線をやると


案の定くすくすと笑っていた

ば、バレてる・・・・・


とてつもなく恥ずかしい気分


「わ、笑うこと無いでしょー?!」

「ごめ、ごめんってば。あんま、り可愛いモンだから、ははっ」


何だコイツ

告白した人に向かって今度は爆笑かよ

背中越しでも、瞳に涙を溜めて笑っているのだということを確信できる

だって、ちょこっと肩に掛かってるもん。

やっぱり、この告白ってドッキリなのだろうか


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