私の片想い事情 【完】
言いすぎた、と思ったときは時すでに遅く、私は全てを口に出していた。
二人とも背が高いから見上げるような体勢で私が睨んでいると、頭上から降ってきたのは予想外の笑い声----
「ぷっ!!」
えっ???
少し言い過ぎたかな、と反省していたのに、この生意気な男は目に涙をためて笑いを堪えている。
多分、笑われているのは……わたし?
「おい、カズ!!浅井さん、すみません……」
「なんか、こんな素直な人初めて。素直すぎる……」
私は突然のことに呆れて開いた口が塞がらない。
私今かなりきつく怒ったはずだ。それなのに笑われている?