私の片想い事情 【完】
「は、隼人……」
不安を込めて、名前を呼んだとたん、ズ……っと熱くて質量のあるものが押し込まれてくる感覚に襲われた。
「あ……うぁ……」
隼人はゆっくりと押し入ってくる。
思ったほどの痛さはないけれど、すごい圧迫感に思わず逃げてしまいそうになる。
でも、腰はしっかりと隼人に捕まれていて、引こうとすると、すぐに引き寄せられた。
緊張に身体を強張らせていると、隼人は、入り口の突起をくすぐりながら、痛みを逃してくれる。
痛みと快楽が同時にせり上がり、もう何も考えられない。
私は夢中で隼人にしがみついた。
ぐっと奥まで挿入されたとき、胸が詰まるような圧迫感に呼吸ができない。
「これで全部入った。みなみ、分かる?」
そんなこといちいち聞かないで欲しい。
いくら無知な私でも誰が私の中を埋めつくしているのかは分かっている。