私の片想い事情 【完】

プールへの入口のドアを開けると、幼児クラスが終わったのだろう、隼人が片付けをしていた。


あぁ、3人目のイケメン登場だ。


「「西崎さん!」」


二人は隼人を発見すると、プールサイドへと足を進めた。


「よっ!」

「ちぃ~す!」


何だこの軽いノリは……


体育会系のもっとこう、ビシッとした挨拶はないの?そう思っていると、私が一番大好きなイケメン(なんのこっちゃい)が私の方へと向かって歩いてきた。


「みなみがこいつらの指導係り?」

「そっ!隼人が使い物にならないからね」


そうだ、隼人あんたがもうちょっと使い物になれば私は面倒な仕事を引き受けなくてよかったのに!






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