私の片想い事情 【完】
みなみ、腰上げて、と耳元で囁かれ、まるで操られたように腰を浮かす私。
どうなるか薄々わかっていたくせに、逆らえない都合のいい女の性。
腰をゆっくり降ろされ、それと同時に質量のある熱い塊が私の中を埋め尽くした。
「ああ……ん……っ」
下から思いっきり突き上げられ、あられもない喘ぎを漏らしてしまう。
口に手を当てる余裕なんてなかった。
最初の頃は、痛がる私を気遣ってゆっくり挿入してくれた隼人も、今ではおかまいなしに激しく突き上げてくる。
もう、晩御飯のことなんて頭にはなかった。
水が入るとか、初めての体位だとか、そんなこともどーでも良かった。
たった一週間で飼いならされたこの身体は、いとも簡単に順応してしまう。
もう自分が何を発しているのかも分からず、必死で意識を繋ぎ止めようとする抵抗も虚しく、私はもわもわの蒸気とともに真っ白な世界へと昇りつめてしまった。