私の片想い事情 【完】
俺のそんな狡い部分をわかっているのかどうか分からないが、みなみは、俺を好きだと言い続けた。
わからない。
一途に想い続けている自分に酔っているのか、それともバカなのか?
他の女を抱いた後に、みなみのアパートに寄る俺は、ひどい男だ。
女の香水をぷんぷんさせ、みなみに抱きつく。
刹那そううに揺れる瞳が、震える細い肩が、俺の中の嗜虐心を煽る。
ヤッテシマエバイイ
テオッテシマエ
ソウスレバオマエハラクニナレル
ドクドクと心臓が脈を打つ。
初めて会ったときから数年たち、みなみの身体は少し丸みを帯び、触れるところ全てが柔らかい。
折れそうなくらい細い首も、真っ白な肌も、全てをめちゃくちゃに汚したくなる。
欲望を吐き出してきたばかりだというのに、俺の中心が熱くなる。