私の片想い事情 【完】
「何よ……隼人のくせにムカつく」
「あはは。伊達に6年間友達やってねぇって。じゃぁ頑張れよ!」
隼人はポンと私の肩を叩き、ロッカールームへと向かっていった。
また心臓がトクンと鳴る。
触れられた肩が熱い。
ホント私は女子力ゼロだ。
肩を触られるだけで、こんなにも心拍数が上がっていまう。
「はぁぁぁ……」
私は大きくため息をつき、プールの水面に映った情けない自分の顔を見つめた。
水面に映るのは-----
ただでさえ童顔でパッとしないのに、眉間に皺が寄ったかわいくない顔。