私の片想い事情 【完】
「ひどいヤツ。カズ、お前2ヶ月大変だぞ?こんな凶暴女……」
隼人は蹴られた足をさすりながら、楽しそうに言う。
ムカツク。人の反応見て楽しんでいるんだから。
「え~?みなみさんかわいいですよ?俺すごく楽しみなんだけどなぁ~」
そして瀧川君は、クスクス笑いながら意味深な視線をこちらに流す。
お前も人をからかうなっ!
そして、無駄に色気を振りまくのはヤメロ!ただでさえ隼人の前でドキドキしてばかりなんだから……
「バカじゃないの?」
私はプイと横を向いてそう言うしかなかった。
「あっ!照れてる?」
「うるさい!さっさとビートバン20枚取ってきて!」
「は~い」
瀧川君は、怒られているというのに軽い足取で備品庫へと向かう。
ホントこの子には調子が狂わされる。