私の片想い事情 【完】
いつも以上に仕事が増えてイライラしているのだろうか、と自己嫌悪に落ち込んでいると隼人が私を呼び止める。
「みなみさぁ、今週末暇?」
「うん、あいてるけど、どうして?」
「ラーメン食いに行こうぜ?新しくオープンした店があんだよ!」
「いいよ、行く!」
私はパッと顔を輝かせ即答する。
こんなことで落ちていた気分が一気に上がるなんて、何て単純なんだろう。
「土日どっちがいいかまた教えて?」
「わかった。メールする」
隼人はそのまま出口の方へ向かったけど、思い出したように私の方を振り返った。