私の片想い事情 【完】
「みなみ、お前昨日のピリピリの顔よりましになったじゃん?」

「な、何言ってんの?」

「大会前で大変だろうけど、頑張れよ」

「うん。隼人、ありがと」


隼人の優しい笑顔に、通算何万回目かわからないけど、「やっぱり大好き」と心の中で呟く。


隼人のやんちゃなところも優しいところもすごく好き。


私の顔が緩んだのは、隼人にラーメンに誘われたからだよ……


そんなことぐらい、気付け、バカ!


私は瀧川君がそのやりとりを見ていたことに全く気づかす、隼人の後ろ姿をずっと見つめていた。



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