私の片想い事情 【完】
あれから瀧川君と一緒にご飯を食べた。
10時を過ぎていたから、ファミレスくらいしか開いていなかったけど、私は何をどう注文して食べたのか全く記憶にない。
そして家に帰ったはいいものの、私の頭の中は絶賛パニック状態で、まだ何が起こったのか理解していなかった。
「なんで?なんでキスしたの?」
瀧川君とのキスが頭から離れない。
だって、あんな濃厚な……っ
まだ唇に感触が残っているようだ。
あんな角度やこんな角度で舌を絡ませてきて……
イヤーーーーーーっ!!恥ずかしくて死ぬっ!!
ソファーの上でクッションを抱え込み、ゴロゴロ転がる。