私の片想い事情 【完】
「なんで急にあんなキスすんのよっ!!しかもその後の何事もなかったようなあの態度!」
いや、普通の態度を取ってもらった方がこちらとしては助かるけど、でも、本当にキスなんてなかったように接してくるから、一人てんばっていた自分がバカみたいに思える。
こっちは食べたご飯も何だったか覚えてないのに。
「絶対にからかわれてる!そうだ、冗談だよね?」
美少年にとってはキスなんて挨拶みたいなものなんだ!(重ね重ね世の健全な美少年の皆様ゴメンナサイ)
例えば、そこに落ちてた猫がかわいいと言ってキスするのと同じ。
へ~そうか~。そうだ、そうだ。
ということは、私は捨て猫と同等か?
なんかそれはそれでムカツク!!
って、私何瀧川君のこと意識してるのよ。
私は頭が沸騰しそうになり、考えるのをやめた。