~ angel letter ~
コポポポポポ



いつものように、コーヒーメーカーから聞こえる独特の音色に耳を澄ます。




その音が消えた頃、ベッドの上でテレビのニュースをぼおーッと眺める端正な横顔に、私は尋ねた。





「ねえ、1つだけ聞いていい?」

「うん?」

テレビを見ながら、口元だけで彼は返事をする。




「あの手紙、どうして途中から漢字になったの?」











                              
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