「愛してるよ、*****」
「田岡正樹です。好きな教科は理科です。」
正樹だ…。私の顔が赤くなった気がした。
それを未来に見られていて、余計照れた。
正樹は足は速いし、
学校の成績だって優秀だったし、
私にも優しくしてくれた(と思う)。
正直に言うと、惚れない訳がない。
正樹の自己紹介が終わって、違和感に気づく。
と言うか、
何でもっと早く気付かなかったんだろう
…席が後ろなんですけど(笑)
「後ろに好きな人がいると思うと、
こんなにも照れるんですか。」
未来にそんな視線を送ると、
口パクで「頑張れ」って言ってくれた。
友達っていいな、嬉しいなぁ~!
今年は、楽しい年になりそうだなぁ~!
あの時の私は、このまま誰もが幸せに
なれると信じていた。